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どこが問題?UTMF

こんにちは、JAMです。


「UTMFの運営へ苦言」という記事を書きました。

そして念のため、「UTMFへの苦言の補足」という記事も書きました。



2014 UTMF コース概要



簡単にまとめると、

「エントリー後に、大きな変更をするのは良くないよ!」

そして、

「今回はもう仕方が無い。でも今後はやめようよ!」

という内容でした。



では、今回の変更ってどうして良くないか?
エントリー後の変更ってどういう事なのか?
考えをもう少し詳しく書きます。


今回のUTMFにエントリーした方のほとんどは過去のUTMFを参考に、
『おおよそ同等の内容であろう』
との判断をしたからこそエントリーをしたと思ってます。

もし『内容なんか関係なく出る!』という想いでエントリーした方でさえ、
過去の情報をどこかしらで得て、どんな大会かイメージしエントリーしているハズです。

第1回大会でさえ、今までの色んな別の大会を想像し、
コースと、参加費と、参加人数と、運営団体、プロデューサーと。
色んな情報を元に予測しエントリーを決めたハズです。

当たり前ですよね、UTMBに出場しようと思った人が、UTMBがどんな大会か知らない。
過去、どんな感じのコースで時間設定で、どんな場所にどんなエイドがあって、と
全然調べないでエントリーをする人は居ないと思います。


今回のUTMFは3回目という事で、過去の大会の情報があります。
大会の詳細が発表されていない以上、過去の大会がおおよその「仕様」であると
考えるのは、現代社会において極当たり前な事だと思います。

もちろん、毎年大きな変更があった過去の大会。
コースの変更や時間の変更、そういう事があるのは承知してました。
しかし、大会の性質が大きく変わるほどの変更があるとは思っていません。

そりゃあそうでしょう。
UTMFがいきなり信越五岳のように走りがメインの大会になるなんて
普通に考えたらあるとは思っていないでしょう。
どちらが好みだとかは別として。

制限時間が4時間のフルマラソンに、ベスト5時間の方はほとんどエントリーしません。
このように、選手は事前の(過去の)情報は元に自分の環境と照らし合わせ、
エントリーするしないを決める大事な題材にしているという事です。

だから、仕様を確認してエントリーしたのに、
その後、運営の不手際で仕様を変更されては困ります。

もし東京マラソンが、交通規制や運営の問題で一方的に
制限時間が短くなったらどうでしょう?
同じ様に『仕方が無い』で許せるでしょうか?
今回の様に世間の皆さんが穏便に済ませてくれるでしょうか?

これはロードとかトレイルだからという問題ではないですよ。
『契約後の変更が世間に認められるか?という例えです。
もし東京マラソンでこんな変更がなされたら、
世間はどういう反応をするかなぁ。。。



今回のUTMFでの変更により、同じ時計回りである第1回大会と比較すると、
同じ箇所で関門時刻が5時間も短縮されました。
これは、全体の距離も違うしコースも変更箇所があるので単純には比較できないのは
もちろん承知しています。

しかし1箇所で5時間の短縮は、関門時刻を気にする選手にとってはもの凄い事実です。
大会の性質、難易度が何段階も違う大会になってしまっているんですよ。

たとえば、第1回のUTMFが「動き続ければなんとか完走できる」という大会であるとするなら、
今年の大会は「ジョグで進み続けても関門が厳しい」大会になっているかも知れません。

例えば、同じ100マイルの大会があったとして、
「途中の関門は厳しいが、もしかしたら完走ができるかも知れない」
という難易度の大会と、
「途中の関門が厳しく、100kmでダメだろう」
という大会があったとすれば、
エントリーするか、しないかの判断結果は大きく違うと思います。

「このパズルは頑張ればなんとか完成できそうな10000ピースのパズルだ」
「このパズルは自分では完成がとても難しい50000ピースのパズルだ」
この2つのパズルを買うか買わないかの判断は大きく違うハズです。


 ※どれくらい厳しくなったのか検証しました。
  ハッキリ言って愕然としています、、、これほどまでとは。。。
  後日、別記事にて検証した結果を詳しく書くつもりです。手間ですが。



繰り返しますが、人は事前に提示された内容や過去から得られる情報を元に、
その商品の価値を考慮し、代価と比較して判断し、納得できるなら購入(契約)します。

今回のUTMFも過去の情報から判断し、内容と金額を勘案し、
納得したからこそエントリーしました。

しかし、先日の発表された今年のUTMFの内容は、過去との変更点が大きく
事前の情報や過去からの憶測から大きく異なる内容になりました。
これでも問題ないと言えるのでしょうか?


トレイルレースでは変更があり得る競技形態である事は理解しています。
更には当日の天候によっては中止になり返金もナシって事もあるでしょう。
そういう難しい運営状況である事は百も承知なんです。
それを承知の上で、事前の情報を元にエントリーしているんです。

だからこそ!そういう競技だからこそ、それ以外の問題は極力減らして欲しいんです。
事前に決められる仕様は決めておき、変更の可能性は洗い出しておく。
もしものトラブルの際も変更は最小限に留めるよう対策しておく。
「ここがダメだった場合、この案でお願いします」と。
可能性を考え代替案を2,3用意しておき、各団体ともその辺を調整しておく。

今回の変更に対しては、こういった事前の準備がなされていないように感じました。
「理想の当初予定していたルートを通れるよう、交渉に全力を尽くした」
「だけど、交渉はダメになったので急遽かんがえた苦肉の策で大会を開催する」
という印象。

その結果、弱者が影響を被る事となった。
「ここが厳しくなったけど仕方が無いよね」と。
結果的にはすごく安易に決まった印象を受けます(個人的にです)。
検証するとハッキリと分かります。


今回は決まったこと。
受け止めて納得しますし、最大限楽しめるよう努めます。
しかし、

「今後は改めていかないといけないのでは?」

と言っているのです。
少しでもそういう事が無いよう、そういう努力、姿勢も必要なのでは?
そう言っているのです。


このような大きな変更が、

「エントリーを受付け、代金を支払った後に平然と実施される」

これは大きな問題とは思わないのでしょうか?




今回の変更は、関門時間に追われる選手にとってそれほどの影響がある変更です。
しかし、私以外にこのような意見を発する人はあまり見かけません。
私は最近トレランに対してのアンテナは低いので尚更です。

それどころか行程派も多く、
「運営は頑張った、仕方が無い」
「運営はキチンと仕事をしている」
「運営のやることは全て正しい」
そんな意見さえ見かけます。


私はどんな事に対しても、今ある現状が「完璧」であるとは全く考えません。
どんなに整備された素晴らしい仕組みであってもまだまだ至らないし、
改善の余地はあると思っています。

それなのに、トレラン業界では運営に意見するのは「正しくない」という風潮がある。
「文句を言うなんてみっともない、かっこ悪い」、
「全てを受け入れるのが美徳」
みたいな。

しかし、正常な価値観持った運営陣なら大会をもっと良くしたいと思うだろうし、
その為にはユーザーの意見は非常に参考になるハズです。
確かに厳しい意見があれば傷つく事もあるだろうし、大変だと思います。
しかし、手間を惜しんで寄せてくれた意見は非常に参考になる情報だと思います。

トレランは歴史の浅い団体で、改善の余地はまだまだまだまだ溢れています。
事実、色んな大会の不手際を目にしてきたし、ネットでも多く見かけました。
それらは「苦情・文句」としての印象でしたが、見方を変えれば貴重な意見です。
生で感じたユーザーの体験談であり、それを無くす・減らす為にはどうすれば?
という貴重な判断材料です。

それを、「文句は言うな!」みたいな風潮で誰も言わなくなったら
成長の大きな妨げになるのに気がつかないのでしょうか?

何か問題があったとき、全体の動きに流されて同調するだけの人、
嫌がらるのを覚悟しつつ、感じた意見を述べる人。
結果的に、どちらが業界・運営に対して為になっているのか?
人の意見に流されること無く、自分で考えた事がありますか?と言いたい。




※この手の話題は言いたいことは湯水のように溢れてくる。
 纏めてもまとめても新しい言葉が溢れてきて長文化が避けられない(汗)
 もっと簡潔にまとめないといけないのですが。。。

オツカレ~!


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