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2012-05-20:STY参戦記【その7】

こんにちは、JAMです!


雨ヶ岳(1771m)からの激下り。
尻餅はつかなかったけど何度スリップした事か!

そしてようやく下りも終わり。。。



約50km弱地点。
端足峠(1272m)を通過。


オフィシャルの高低図ではこの先は下りだが
実際は竜ヶ岳への登りが待ち構える。
オフィシャルの高低図の間違いだ。


先を見ると薄暗いシルエットに光の筋が続いている。
高低図を頼りにしてきた人は落胆したろうなぁ。

自分は予め気付いて実際の高低ラインを入れていたので
落ち込みはしなかった。
でも、思ったより登るなぁと思ったけど(汗)


しかし、上り始めてみると大きな九十九折の登りで
勾配は今までに比べて緩やかだ。
ゆっくり歩けばさほど苦しまずとも登れる。
とは言えこの段階で200mの登りはシンドイ。。。


登山道の周囲は笹等の背の低い植物に囲まれている。
振り返れば先ほど自分達が降りてきた下り(崖(笑))や、
これからこの竜ヶ岳への登りに挑む方々の明りが続くのが見える。
「えぇー!」って思ってるんだろうなぁーって思った。

ヘッドライトの明かりの揺らめきは一人一人が頑張ってる証。
後にも先にもこんなにもたくさん頑張ってる同士がいる。
何となくそんな事を思い力をもらった気がした。


勾配が凄く緩やかで明らかに山頂近くになってきた。
笹に覆われた緩やかな山頂はさながらハイキング道のようだった。
やっと登りが終わると思うとウキウキしてきた♪



2:16 約52km地点
竜ヶ岳(1485m)山頂に到着。


凄く広い山頂だ。
眼下には寂しい程度だが夜景も広がっている。
薄ーーっすらと富士山のシルエットも見える。
昼間ならさぞ綺麗な景色なんだろうなぁ。


さぁ、ここからは約550mの激下り。
非常に憂鬱だ。
非常に非常に憂鬱だ。。。


さすがに脚の疲労が溜まってきた。
毛無山までは登りが多く、ゆっくり登れば脚の負担は抑えられる。
しかし、毛無山以降の長い下りではどうしても体重がネックになる。
かばっても庇いきれない有り余る重さ。
脚の疲労とダメージを感じ始めていた。

早く降りてしまいたいけどそれが出来ない。
自分のペースで負担の少ない下りを心掛けた。
ペースが合わない場合は何度か譲った。

また、前が詰まっているのにすぐ後ろに迫ってくる系の人も
譲って前へ行ってもらった。
「自分って速いからなぁ」とか勘違いしてるのかね?


うんざりするほど長い下り。
九折りの急勾配。
階段が設置された箇所も多い。
とにかく長い。。。

靴の中の痛みが増していく。
こりゃあ、マメが出来たなぁ。。。



遥かに下に明かりが見える。
あそこがA9の本栖湖スポーツセンターだという周りの声も聞こえてくる。
だけどなかなか近づかない。

こういう下りはペースの遅い方を先頭に集団が出来る。
その人が譲ったとしてもその先の遅い方が先頭になる。
結局焦らず流れに乗るしかない。
だから必要以上に背後に迫らないでほしいし、
焦ったりイライラするのはやめたほうがイイ。

遅い方も遅い方で、自分の後ろに何人かの列ができたら
下りに限らず速やかに譲るのもマナーだと思う。
出来てない方を見かけるけどそんなに順位を守りたいか?と思う。
譲った方が自分のペースでお互いに楽しめるのに。
あまり酷いとイライラしちゃうね。
俺もまだまだだな(笑)


そんな集団走行を長い間続ける。
これでもかっ!ってほど長い。
お願いだから終わって下さい!ってほどずっと下り。


この下りが終わればエイドが待っている!
楽しみにしていた鹿カレーを早く食べたい!
かなり冷えたので温かい食べ物が非常に待ち遠しい。



そんな下りがやっと終り、広い会場へとたどり着いた。
敷地を大回りして明るい方へ向かう。






3:23 約55km地点
A9 本栖湖スポーツセンター(906m)。




(後に確認すると、A8西富士中で972番だったのが
A9本栖湖SCでは786番となってました(共に到着時間))

ゆとりをもった設定ペースだったが結局23分遅れ。
しかし、休憩ナシの設定ペースだったのでそれを考えれば順調。
よくぞここまでの遅れで来れたものだ。


真っ先に探すのはカレーだ!
どこだろう!?案内はない感じ。
しばらくウロウロすると「中にも食べ物ありますよー」と。
おぉ!鹿カレーは建物の中か!

足早に向かう、カレー探す、見当たらない。
どこ!?俺のカレーは!
近くの人が聞いた。
「カレーはありませんか?」
そしたら、ぶっきらぼう
「カレーはもう無いよ!」と。

ハァ!?無いってナニ?
意味が分からなかった。


===愚痴タイム(見たくない人はスルーだ!)============================


エイドには全員分が用意されるんじゃなかったの?
(確かWEBサイトかどこかに「1人1食用意」みたいな事が書いてあった気が。
確認しようと調べたけど見当たらない、消された?)

まだSTY制限まで2時間もあるし、UTMFはもっともっとある。
もっと多くの方が来るのに今から無いなんてあんまりではないか?


腹は立ったが露にする元気も無く大人しく別の物をもらう。
どの世界も弱者は切り捨てなのね。。。
自分はそうはしない、そうはならないと改めて心に誓う。

もらったものの席が無い。
座席が少ないしスペースも狭すぎる。
ちょっと見通しの甘さが目に付く今回の大会。

椅子じゃなくても座れるところがあればいいのだがそれも無い。
仕方が無いので立ったまま、荷物を背負ったまま食事を食べた。

カッパ飯と味噌汁とおにぎりを頂く。
作ってくれるボランティアスタッフには心から感謝。
本当にありがたいと思った。


だからこそ、それをあてにして拠り所にして目指す選手は多い。
足りないのは食材の量などを決めて用意する運営側の問題。
足が早くても遅くても同じ参加費を払っている参加者だ。
平等に支給されないのは明らかにおかしなこと。
「トレラン大会ではそれが当たり前」みたいに思うかもしれないけど
それは運営側の言い訳であり全く理由にならない。

それはそうだろう。
入場券を買って、全員にプレゼントされるはずの記念品がなかったら
どうだろう?
遅く来たからしょうがないと思うのだろうか?
ツアーに申し込んで、行ってみたら「遅く来た方の食事はありません。」
設定時間内なのに。それで納得できるのでしょうか?

「それとは状況が違うよ」
何が違うのでしょうか?

必要経費から算出された決められた参加費を平等に支払った。
必要経費の算出にはもちろんエイドでの食事も含まれるだろう。
それなのに「遅い人は無くても仕方ない」???
では算出されて支払った遅い選手の参加費はドコに消えたの?
食べないで出て行く選手や途中でリタイヤし来れなかった選手。
その方々の分が余るのは分かるが足らなくなるってどういう事?

他の色んなところに経費を使いすぎちゃって不足した?
だから元々足らないのは承知してたんじゃないの?
それでも経費を削減するためにエイドの量は減らすしかなかった。
そうに思われても仕方が無いと思いますが?
経費が足らなかったならそれは算出の力不足。
選手には全く非が無いのだから。。。


色んな大会でも同様の事は目にしてきた。
これからも理不尽な事をたくさん被るのだろう。
だからこそ自分は大会とは距離を置きたいと思っている。
年間に5,6回、自分が満足できればそれで十分。
静かに楽しいトレラン(トレジョグ)ができればそれでいい。


===愚痴タイム終了(良い子は見ちゃダメ!)======================


カッパ飯と味噌汁とおにぎりを頂く。
味噌汁の暖かい塩気が最高においしかった。
コースの途中でこうした物が頂けるのは本当にありがたい事。
作ってくれるボランティアスタッフには心から感謝。
声もたくさん掛けてくれるし元気を貰える。
本当にありがたいと思った。


給水所ではMUSASHIも補給してくれる。
初めてだったけど試しに飲んで見たらすごく美味しかった!
なので0.6Lのボトルはこれを入れてもらった。
(後で家でも飲んだら美味しくなかった)
(疲れてる時には最適なのかな?)


身体の状況は、脚はまだまだ大丈夫だけど
足(足首から先、フットのほう)に疲労とダメージが大きい。

疲労による足裏の痛み、長時間の衝撃による足首の痛み。
そして1番痛いのが両足小指である。

靴と靴下を脱いでみると両足小指に見事に大きなマメが出来ている。
絆創膏の補強でも耐え切らなかった。

足に合うとはいえ、本来4E幅(超広い)の自分の足を
普通サイズの靴に収めている。
通常のトレラン、レースなどの10時間程度なら問題はないのだが
もう既に20時間は経過している。
さすがに圧迫され続けた指の一部が負傷しだしたのだ。


どうしようもないので絆創膏を張りなおし靴へ収める。
後は我慢大会だ。
なんとかゴールには辿りつけるだろう。

ウェアリングを改める。
まだ結構冷えているのでインナーを速乾ウールのロンT。
それにウィンドジャケットをきた。

足のケアや荷物整理に手間取り結構長く止まっていた為
身体がかなり冷えた。
まだこれでも寒さを感じる。

まだまだ薄暗いのでヘッド&ウェストライトも装着したまま。


食べられず余った食料が恨めしい。。。(笑)
荷物整理の場面でもジャマでしょうがない。
しかし、全ては自分の責任で済ませるのが山レース。
自分で持ち帰る、残さず家で食べるのがエコノミスト
そんなポリシーをを感じながらの意地の行動。


思えば今回の大きな大会。
大きなサポート隊と共に挑む方も多いし、
家族にサポートをお願いする方も多いだろう。
自分にはそういう方はいない。
それは逆にこだわりを持っている部分でもある。

自分の力で達成したいのです。
もちろん背景には家族の協力や仲間の影響もある。
しかし、直接的なサポートは受けず、
自分の補給食は全区間自分で運び、全ての事を自分で済ませる。
自然を相手に自分の力だけで攻略したいのです。

誰かのサポートが無かったら完走出来なかった
という言葉を最近よく目にする。
それはそれで非常に素晴らしい事。
だけど自分はそうは言いたくない。

せっかく長時間頑張っているのだから。
一人で帰ってこれる強さが欲しいのです。
完走出来たのは装備の軽量化のおかげ。
イヤイヤ、なんとも寂しいではないか。
紛れもなく自分は頑張ったのだから。

だからそういう自分で自分を納得させる為にも
何かの恩恵を受けるのは極力避けたい。
そう、寂しいヤツなのです。。。


さぁ、もう少しだ!頑張ろう!!



4:11 再スタート。




がんばれ自分!
もうちょい続く。。。



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