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あの話題【マナー】

こんにちは、JAMです。


「登山道を走るトレイルラン、その功罪とは」という記事が話題になった。

興味深い内容なので、少し遅れ気味ですが自分の考えを述べたいと思います。
また、この手の内容は様々な方の色んな考えがある。
今回は、経験談を踏まえた個人的な「想い」という事をご理解頂きたい。


この話題のテーマは簡単に分けると、
1,マナー
2,環境問題
3,技術・知識
に分けられると思います。


今回は「マナー」について。

マナーとは作法、礼儀。
その場での常識やしきたりに合わせた行動、
お互いが気持ちよく過ごせるような振る舞い、
こんな感じでしょうか?

トレイルランでのフィールドの多くは登山道です。
ここでの先人は古くは修験道や生活道として、
そして今はレジャーとしての登山者です。

トレイルランナーは、その方達が築いてきたマナーを
守れているでしょうか?
この話題に多くの方がブログ等で自身の考えを述べています。
ほとんどの方は「大半のトレイルランナーのマナーは良い」というものです。

この意見は概ね正しいのかも知れません。
しかし自分は「まだまだ良くない」と思っています。

ゴミうんぬんなんて話しは論外。
何処だってゴミのポイ捨てはダメです、捨てないのが当たり前です。
今更、なに言ってるの?と昔から思ってます。


では挨拶はどうか?

自分が山で経験した限りでは、自分から進んで挨拶をしてくる
トレイルランナーに会った事はほとんどありません。
こちらが挨拶をすれば、事務的に返してくれる方がほとんどです。
※体験談です

自分の価値観での話しですが、挨拶をするなら多少の微笑をするような
ゆとりがあると良いと思います。
相手からすればトレイルランという新参者の立場ですから、
こちらから歩み寄るような、そんな気持ちのゆとりが欲しいと思います。

実際、登山を楽しんでいる方は笑顔で挨拶される方が多いです。
一言二言、言葉を掛けてくれる方も多いです。
年配のグループの方が多いですね。やはり気持ちのゆとりでしょうか。

逆に、若者や単独の方はトレイルランナーと同じです。
極端には「話しかけるなオーラ」すら発している方もいます。
特に単独の男性に多い傾向でしょうか?
もちろん全員ではないですよ。


そして、私のフィールドでは狭い登山道がほとんどなので、
さすがに無言で走り抜けていく方はいません。
でも、コチラが道の脇に避けていると、挨拶はするものの
走ったまま通り抜ける方がほとんどです。
これは、以前からのトップランナー達からの教えが影響していると思います。

人を追い越す時のマナーとして、
自分がトレイルランを始めた4年くらい前は、雑誌や書籍では、

「いきなり走って近づくのは怖がられる」
「だから、かなり手前から声をかける」
「譲ってくれたら速度を落として抜かす」

このような感じだった気がする。

自分もこのような教えを実践してましたが、
やっぱりびっくりされるんですよ。
ましてや、手前から声をかけるなんてすると「ビクッ!」とされます。

気づいてくれてジョグですれ違うのも、なんだか気が引ける。
なので、かなり以前から自分なりのやり方で追い越すようにしました。


自分のやり方は、

「かなり手前から熊鈴をワザと大きく鳴らす」
「気づいてくれたらジワジワ距離を詰める」
「かなり手前から歩き出す」
「ハイカーが避けてくれるのを待つ」
「歩いて笑顔で挨拶して抜かす」
「かなり離れてからジョグから走り出す」
「見える範囲ではスピードを出さない」

こんな感じです。
これは、相手を想っての行動です。
自分がこうしたら、相手は嫌な思いをしないでくれるかな?
という観点からの行動です。


トップランナーの多くの方も今になって、
「歩いてすれ違いましょう」と言い出してきています。

これは非難ではなく、昔を悔い改め、今は更に良くしようという事なので
良い事だと思ってます。
しかし、昔のままの「教え」を良し!としている方もまだまだ多いんじゃないかな?

ここは、「昔はそう言ったけど、今は歩いてね!」的な発信も必要では?と思います。


このような丁寧な対応をしようとすれば、登山者が多いコースは不向きです。
どんどん人が来れば歩いてばかりになってしまいますからね。

都心で人気のコース等では登山者の数も半端ではありません。
その全員に対して思いやりを持った対応が出来ているのでしょうか?
疑問です。


結局のところ、トレイルランナーも登山者も、
マナーが良い方もいれば悪い方もいる。
本来は街の住民ですから、それは当たり前ですね。
山に来たからといって、いきなり善人になれる訳ではありません。

「マナー」=「相手を気遣う」が出来ない方は、
結局、何に対してもゆとりが無いのではないでしょうか?

タイムを追求するように走ればゆとりはなくなります。
色々な余計な事が面倒になり、相手の事も考えられなくなります。
自分より早く行動できる相手がいると、悔しくて穏やかではなくなる。
そんな感情がマナーの欠如の一因になっているのでは?と思います。


タイムを目指したいならロードを早く走る練習をした方が良いです。
それは昨年の色々な大会で証明されているハズです。
山へ来る時間があるなら、その時間をロードを走ったほうが
タイムの向上につながるハズです。

それでも山へ行きたいという事は、山が気持ち良い、
変化に富んで楽しい、そんな理由だと思います。
ならば、山ではそれらを最大限に感じて楽しんではいかがでしょう?
そうすれば、山でゆとりが無くなるまで早く走る理由は無いハズです。

山へは楽しむ為に出向いてはいかがでしょうか?



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