FTR飯能のマーシャルボラ【その2】
こんにちは、JAMです。
今回は「Funtrails Round 飯能」のボランティアに参加してきました。
後半です。
前半はコチラ。
「A3旧北川小学校」
正午を迎えみるみる上がる気温。
選手はみんな暑さに苦しんでいる。
想定以上にサバイバルな状況になりそうな予感。
待ってる間にも水分を500ml消費。
今回も経口補水パウダーがすこぶる調子良かったです。
12:45
長い待ち時間を終えようやくマーシャル業務スタート。
A3関門時刻は13:30。
私の後ろにもA4までのマーシャルが2名。
15分前にも1名のマーシャル。
ペース配分が難しいが当初の指示通りゆっくり進む。
スタート直後から林道トレイルへ入る。
炎天下では強烈な暑さだが、木陰に入るとひんやり涼しい。
まだ真夏ほど湿度は高くないので、スタートしたばかりの私には快適。
国道299の横断。
警備会社を手配し万全の体制。
分岐にはありがたい自主的な応援と誘導。
ロードを2km進む。
周りの選手たちはここまで30km走ってきている。
私が今の調子で普通に進んでは速すぎる。
調節がムズカシイ。
トレイルの入り口には超元気な誘導のお兄さん。
この手前の誘導には知り合いがいましたが、近所の方や地主さんが色々と良くしてくれたりと、歓迎されている様子で良かったです。
以前の下見で紹介した崩れそうな橋も整備されていました。感謝。
FTR飯能の下見その2 - JAM-Style’s blog
昨日の雨で急な登りは一部滑りやすい箇所も。
でも全体的には雨の影響はほとんどなかったです。
さすが、長年続く山道は強いのです。
この区間は子の権現まで長い登り基調。
選手達はこのあたりはかなりキツいはず。
途中で止まる選手もチラホラ。
様子を見つつ必ず声をかける。
疲労なのか?体調不良なのか?
小まめな水分補給の声掛けも。
気付かないうちに脱水になっちゃいますからね。
送電線鉄塔の先。
鉄塔の下は背丈の高い草がボーボーでした(汗)
35km地点。
無線にてレース全体の情報が流れて来る。
主要な箇所にはかつて運営で共に頑張った仲間たちが、
情報を適切に処理し各方面へ指示を出している。
とても頼もしくなったと感慨深かった。
更に長い登りを経てようやくロードへ。
途中、体調のすぐれない方がいたのでしばらく並走。
おそらく脱水症状が出始めている。
W2子の権現(ウォーターステーション)
この曲がりの先だけど。
結局、先ほどの体調不良者はここでリタイア。
経口補水液を与え水分補給しつつ、少し休んでもらう。
この先もここでのリタイアが増えそうだ。
先行のマーシャルに追いついたので少し調整。
少し長めに滞在し時間を調節しながら、無線で全体の状況を把握する。
やはり各所にてリタイア者が増えてきている。
一時、リタイア者の情報が処理し切れないほど。
これは、リタイア者を正確に把握し、途中で滑落や道迷いなどで山の中に取り残された方が居ないよう、丁寧に確認をしているからこそ。
これはUTMFなどの大きな大会ですら出来ていない高度な対応なんです。
さて、W2を再スタート。
ここからはあの飯能アルプスのギザギザ地獄の始まり。
下っても、、
必ず登り返す。
こんなアップダウンが飯能までに40回以上あります。
前に数えたことがあります(笑)
これからA4東吾野へ向かいますが、W2直後は少し標高を下げるものの、
そこからA4手前の天覚山まで、ほとんど標高が変わりません。
この稜線の先は急下り。
山岳連盟の方達による安全管理がされていました。感謝!
一旦ロードに出るここで胸のソフトフラスコが空に。
やはり消費が早い。
というかそれだけ小まめに飲むようにしている。
背中から水を補給し経口補水液を作る。
40km地点。
自分なりにゆっくり進みますが、疲労している周りの選手とはほとんど同じペース。
後ろに近づいた場合は早めに避ける。
そこでも声かけ。
多くの選手と意図的に交差をするのもマーシャルの目的。
そんな感じで登ったり下ったりを繰り返す。
しかし、ふと冷静になり考える。
A3では15分遅れでスタート。
W2では調整で15分くらい滞在。
あれ!?時間ダイジョウブか??
元々、フィニッシュまでの最終マーシャルで、フィニッシュまでの全体的なペースは何となく頭にあった。
ただ、そこにA4の関門時刻を照らし合わせると、、、
なんか厳しくない!?(汗)
用意していた過去に通ったペースや、登山地図のコースタイムで色々と考えると、、、なかなかゆとりが無くなってきた。
と言うことは、現在の私の位置がA4の関門ライン辺りで、私の後ろにはまだまだ沢山の選手がいる事は分かっている訳で。
コリャA4でのリタイア者は増えそうだぁ。
無線でその状況を伝えようかなぁとも思いましたが、まぁA4は駅も近いしそんなに混乱はしないだろう。
無線も混雑しているし、という事でしなかった。
さて、私が関門に引っかかってもシャレにならない(汗)
ペースを少し上げます。
さっきまで見送った選手達に少しづつ先に行かせてもらう。
とは言っても無理に抜かしたりはしないのでジワリジワリと。
なのでそんなに簡単にペースを上げられる訳ではない。
結局、A4関門時刻20分前に到着!
途中で気がつかなかったらギリギリだったかも!
ここでも先行マーシャルに追いついたので滞在。
色々と確認し、ここはIN関門という事を確認。
つまり関門時刻の17:15までに到着した方のみ先に進める。
進める方、進めない方。
この先ゴチャゴチャになるな。
という事で、その辺の処理の仕方を担当ボランティアの方々にレクチャー。
担当外でお節介とは思いましたが。
関門時刻アウトな方は、
・到着時点でチップを外す
・ナンバーを控える
・チップは絶対に無くさないよう専用容器に入れる
・チップは絶対に無くさず本部へ届ける
・後ほど控えたナンバーを本部へ知らせる
など。
今後の誰かの役に立てば。
ギリギリ関門に間に合った方たちの歓喜の様子(笑)
さて、私はスタートします。
ここからなら今の時間ならフィニッシュまではゆとりがあります。
この先はキツい箇所も少ないので気が楽になりました。
A4スタート直後のトレイルにて気持ち悪くて吐き気のある選手。
気持ちが悪いだけなのでまだ先に行きたいと。
後にはスイーパーも来るから、何かあったら頼ってと伝え先行する。
45km地点。
ゆっくりと、声かけ、周囲の見渡しをしながら選手を徐々に見送らながら。
もう後ろにはそんなに選手はいないので程々にゆっくり。
途中、女性5名位の集団の後に、少し距離を取りつける。
あんまり近いとプレッシャーだし、無線の声で気が散るかなと。
フラスコへの水分追加で一旦立ち止まる。
しばらく選手が来ない。
5分以上は経っている。
遠くから鈴の音が聴こえてきた。
あー選手がやっと来たと思ったら、後ろには派手派手な方達が!
あれ!もうスイーパーだ。
しかも、最終選手は先程の吐き気のある方だ。
身体には力がありそうだし、まだ時間はあるので大丈夫そう。
私は少しづつ先行して特に周囲を見渡す。
結果、私の周りでは大きなトラブルはなかった。
ロードまで合流し選手を待つ。
ここからは選手と一緒にフィニッシュを目指そう。
途中の誘導の方達も引き連れて、集団でフィニッシュを目指す。
残りの距離からペースを考えるとまぁ大丈夫だけど、少しはゆとりを持ちたい。
選手を励まし少しだけ走りを混ぜる。
走っては歩いて、時間を考えて。
確実に安心できたのは最後の500mだったな。
フィニッシュゲートの先には多くの人達が迎えてくれた!
選手が最後の力を振り絞り走ってフィ二ーッシュ!
みんなもアーチを作って迎えてくれてます。
距離を置き、マーシャル・スイーパーで手を繋いでフィニーッシュ!
おつかれさまでしたー!
私たちもアーチで迎えてくれました!
今回、初めてのマーシャルを経験しました。
実はもっと前にやる予定があったのですが、色々と諸事情がありまして、今回ようやく学んだ事を活かせるボランティアができました。
色々と考える事もあるし、もちろん有事の時にはもっと知識と経験も必要になる。
選手にとっても運営にとっても、居てくれて安心できるマーシャルが出来ていたか?
自問をしながらもっと成長したいと思いました。
また引き続き、緊急対応などの技術を高めていきたい。
私は山や自然の中で遊ぶワンダーな人になりたいのです。
以上!
オツカレ〜!
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