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奥武蔵ウルトラマラソン

こんにちは、JAMです。

 

「第26回奥武蔵ウルトラマラソン」へ参加してきました。

https://sportsaid-japan.org/NEW/guide/19okumu-site.pdf

 

 

リンク先のコース高低図を見てもらうと分かる通り、

コースは山の中の舗装された林道。

アップダウンばかりで平坦な箇所はほんのわずか。

 

距離は78kmですが、人によっては100kmのウルトラマラソンよりキツいとも。

私はロードのウルトラ100kmなんて走った事はないので違いは分かりません。

 

 

私は今回で3回目の参加、過去2回はギリギリですが完走してます。

100kmのウルトラマラソンには参加したことがありませんが、

この大会は制限時間が12時間と長く、私のようなロードペースの遅い人でも完走が狙えます。

また、エイドが約3kmおきに設営されており、目標が近めにあるお陰かなんとなく気が紛れます。

 

あと、私が一番気に入っている点は、キツい登りが連続するので、

私のような走力では結果的に歩かざるをえません。

無理して走り続けたら早々に足が終わってしまい、それこそ完走なんてできません。

 

「戦略的」なんてカッコイイもんではありませんが、あえて計画的に歩く。

 

「イヤ、ここで走ったら足が終わってしまう。。」

「ここはあえて歩くゼ、あえてね(フッ)」

 

と、「走り続けなくて良いんだ!」というのが気持ち的に凄く楽なんですよね。

 

 

そんな大会ですが、昨年はまさかの寝坊によるDNS。。

練習もできていませんでしたし、気持ち的にダメダメだったように思います。

 

では今年はどうか?

今年はヤル気バッチリ!

練習はゼンゼン(汗)

 

ただ、ヤル気はあるので、先月の中盤から(遅!)山に行ったり、

後半にかけて山に行ったり、、

結局ロードははとんど練習しませんでした(汗)

 

今までの参加の中で、一番練習していないのは確かです。

そして今の期間、人生で2番目の体重が重い期間継続中なので、、

これは苦しい戦いになるぜ。。

 

 

6:00会場に到着!

やった!寝坊せずにスタートにたどり着きました!

 

準備という準備はほとんどする事がないので、

開会式が始まる頃にスタート地点へ。

 

遠目に開会式を聞きながら軽くストレッチ。

開会式中の準備体操にあわせて、私も珍しく準備体操。

なんか、藁にもすがりたい想いでしょうか?

 

さて、スタート5分前にハーレーさんが気づいて声をかけてくれた。

いつ以来でしょうか?

参加するのは知っていたので会えて良かったです。

 

7:00スタート

(今日の写真はコレだけ(汗))

f:id:JAM-Style:20190603192614j:image

 

 

そのままハーレーさんと一緒にスタート。

私は徹底的にペースを守るため、折り返しでの再会を誓い早々にお別れ。

 

最後方からのスタートでしたが、やっぱりペースは速い。

意識的に少しゆっくり進む事を心掛ける。

 

 

私の今日の作戦はトータルキロ9分作戦。

前日、コースの関門を見ながら電卓をパチパチしましたが(スマホなのでパチパチしませんが)

キロ9分で進むと、一番関門時刻の厳しい59.7km地点の高山エイドの16:00の関門ピッタリに到着する事が判明。

なので、前後の関門は気にせず、高山エイドを通過するようトータルキロ9分で進む計画。

 

当然、アップダウンがあるので、登りは10分、11分になるでしょう。

その分、下りはキロ7分とか稼ぐ必要は出てきます。

 

また私の場合、練習が圧倒的に足りていないので、恐らく最後までは足が持ちません。

そこはもう割り切っています。

なので、どんな場面でも極力負担を減らすようなペースや下りでの筋力の使い方、

着地のショックの受け流し方など、そういう技術的なところでカバーする作戦です。

 

 

スタートから21km付近までは里山をぐるりと回り、またスタートに近くまで戻ってきます。

初めはその事実に「まだ全然山へ向かってないじゃん!」と戸惑いましたが、

今ではその区間は比較的勾配が緩いので、「本格的な山が短縮された」と思うようになりました。

 

この区間は疲れとダメージを限りなくゼロにしたい。

でもあんまり遅いと後半に時間が厳しくなる。

そんな感じで進む区間

 

その終盤、ゴールドゼッケンの大先輩女性と少し話す。

ゴールドゼッケンとは今年で26回を迎える奥武蔵ウルトラマラソンで20回以上完走されている素晴らしい偉業。

しかもこの女性は全大会に参加し、完走できなかったのは1回だけという。

ホントに尊敬すべき人なのです。

いつも完走はギリギリとの事なので、この方が一つの目安となりそうです。

 

21.4km地点を過ぎると2回目の鎌北湖を過ぎ、本格的な山道区間へ。

過去2回では練習の意味合いでの参加もあったので、序盤は走り続けた。

1回目は20数キロ地点まで、2回目は30数キロ地点まで、エイド以外では歩かなかった。

 

でも今回はここまででも何度も歩いている。

とにかく温存だ。

 

 

今回、エイドではコーラは採らないようにした。

いつも飲み過ぎてお腹がタプタプになってしまうから。

水だけもらって自前のドリンクパウダーで済ます。

足りない分はスポドリで、といった感じ。

 

今回持って行った経口補水パウダーがなんだか調子が良かった。

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胸にソフトフラスコ500mlをつけていたので、そこにパウダーのスティック1本。

味はかなり薄いので水の感覚で飲めるし吸水性も良い気がする。

 

結局、用意した本数が足らなくて途中から飲むのを温存しながらだったのですが、

それまではお腹もタプタプしないし、変に喉が渇く事もなかったし快適だった。

 

 

また最近、糖質オフを再開しているので、脂肪をエネルギーに変えられるよう気にしている。

そのためには血糖値を上げたくないので、それなりの対策をしてみた。

食べ物に関しても、今回は持参したジェルとフルーツ以外は食べなかった。

 

 

血糖値を緩やかに上昇させるジェル。

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特別お腹が減ることもないし、大会が終わった後も食べなくていいかなぁなんて思えるほど空腹は少なかった。

結局、栄養補給のために食べましたけど。

これってちゃんと脂肪をエネルギーに変えられていた結果なんですよね。

糖質制限中って変にお腹がすかないんですよ。

 

ということでトータル、今回の補給はうまくいった。

 

 

淡々と進み40km前後。

この頃から足攣りを警戒する。

まだすぐなりそうではないけれど、気を付けないとピキッてきそうな感じが出てくる。

 

更に進み、右足の靴の中が痛い。

私のクセとして、登るときに指をグッって握るようにしてしまうらしい。

その結果、大会後わかりましたが人差し指と小指にマメができていた。

またその筋肉の緊張からちょっとした痛みでてくる。

一歩一歩、グッとしないよう注意を払う。

 

45km過ぎ、場所にして刈場坂エイド付近、ついに温存してきた太ももに軽い痛み。

この頃から気持ちも凄く弱い時間帯が出てきた。

 

「これから30km以上、こんな状態でゴールまで帰れるのか?」

「こんな状態じゃゴールに間に合わない状態になってしまう」

「早めに諦めちゃったほうがイイんじゃないか。。」

 

色んな弱音が頭の中で葛藤する。

 

逆に、ふとポジティブになるときも出てくる。

「太ももの痛み、足指の痛み、こんなのまだまだ全然じゃん!」

「今までの経験の方がもっとツライこと沢山あったよ」

など。

そのたびに痛みが全然大したこと無くなる。

結局は気持ちなんだ。

 

先日、武田真治が面白いことを言っていた。

「肉体の限界は、精神の限界よりずっと先にある

   気持ちでダメだと思っても、筋肉はまだまだ全然大丈夫なんだ」

的なニュアンスのことを言っていた。

まったく、確かにそうだよなぁ。

 

 

そんな事を繰り返しながら、確か刈場坂エイドの先でハーレーさんとすれ違う。

たしか弱気な事を言った。。

 

 

この頃から少し時間も気になる。

私にとっては関門時刻にゆとりはないのだ。

 

持参した資料を見る。

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予定時刻よりほんの少し早いだけ。

予定時刻とはあの高山エイドでピッタリ関門の計画。

つまり、ゆとりは全然ないってこと。

 

大野峠から先は比較的勾配緩やかが多いけど、登りはもう走れない。

両足太ももの痛みと、右ふくらはぎの張り、右靴中の痛み。

 

 

折り返しの丸山エイド。

水着のお姉さんには文字通り目もくれず淡々と進む。

いつも居てくれるまーさんにも弱音を吐いた。。

 

 

さぁ、これからは全体としては下り基調。

ただ下りは太ももに一番厳しい。

どこまで走れるか不安しかない。

 

走り出してみるとなんだか調子が良い。

さっきまでの痛みがほとんどない。

緩い下り勾配のせいか?

 

ゴールドゼッケンの大先輩女性にも元気に手を振る余裕だ。

だたその時間は長くは続かなかった。

 

急な下り勾配では両足の太もも全面が悲鳴を上げる。

「さぁ、ここからが勝負だ。。」

私なりにどれだけ粘れるか。

もはやウルトラマラソンではない。

 

一気にペースが落ちた。

周りは同じくらいの方達なので速いわけではないはずだが、

まったく同じようなペースでは走れない。

どんどん抜かされる。

 

でも抜かされることなんて全く気にならない。

トレイルの最後のロードで抜かれるのは気分が良くないけど。

これはホント自分との闘い、時間との闘い。

 

エイドも極力寄らず時間短縮に努めた。

計画的に、胸のボトルの補充とジェルを採るところだけ立ち寄る。

 

 

高山エイドの手前の下り勾配がキツイ。

この辺りは土地勘が少しあるので、関門はなんとか大丈夫そう。

ただ、このダメージなので今度はフィニッシュの関門が心配。

 

高山エイドに関門10分前に到着。

私が到着してすぐ収容車両が到着する。

半分、「関門アウトであれに乗っても良かったかも」とも思う。

気持ちは弱いまま力なく再スタート。

 

次の目標は清流エイド。

ここの関門は18:25だが、この時刻に着いたのではフィニッシュには間に合わない。

残り4.7kmをしっかり走れるのなら別だが、今の痛めた足で、下りもロクに走れないのに、

4.7kmを35分では絶対に無理。


できれば1時間。ダメでもそれに近いなるべく多く時間を残したい。

 

 

顔振エイドを超えると登りも多くなってくる。

ゆとりがあるようで意外とないのがこの登りのせい。

ペースの落ちた登りの歩きは全然距離が進まない。

もう頭の中には残りの距離しかない。

 

この頃が一番キツかった。

色んな心の弱さが出てきた。

 

途中、ゴールドゼッケンの女性にも抜かれる。

さすが、一定のペースで淡々と進むのは素晴らしい。

 

北向地蔵を超える。

確かこの先には登りはない。

清流エイドもそう遠くはない。

 

 

清流エイド。

確か18:05くらいだった気がする。

あまり頭が回らなかったんですけど、今の状態で約5kmを55分は決して楽じゃない。

ちょっと焦る。

 

なんかスイッチが入った。

ちょっと急な下りなんですけど今までより3倍のスピードで駆け下りる。

太ももが全然痛くない。

これは気持ちっていうよりアドレナリンな気がする。今思うと。

 

しかし、思っているより下りが長い。

この急勾配を下り終わるまでペースを維持するつもりだったけど、

あまりの長さにアドレナリンが切れ始める。

でも今止まったらペースがガクッと落ちてしまうのでそれは怖すぎる。

何としても下り終わるまでは頑張る。

 

長い下りの最終版、ゴールドゼッケンさんが見えた!

なんとか最後に追いついた!

それと同時に急下りは終わった。

そして私の足も終わった。。

 

 

もう今までのペースでは進めないので、トイレによるということでゴールドゼッケンさんには先行してもらった。

ここまで来たら一緒にフィニッシュしたかったですけど。

 

さぁ、いよいよ走れねぇ。

でも流石にここまできたら歩いても間に合う時間は確保できた。

最後の激走のおかげだ。

 

 

最後の鎌北湖エイド。

残りは2.1km。

 

ここで今までのようにマイカップを出したらお礼を言われた。

こっちがビックリしてしまった。

 

この大会ではいつからかマイカップが推奨されている。

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しかし、今日見た限りではマイカップの浸透率は5%あるかないか。

トレイルランの大会ならあり得ない低さだ。

しっかりしようぜ、ロードランナー

 

 

さぁ、完全に切れた気持ち。

もう間に合うから頑張れない。

この辺がオレたる所以だなぁ。。

 

最後の500mからは頑張った。

この大会はフィニッシュ前が長いし人が多いので、ちょっとしっかり走らないと恥ずかしい。

色んな方から「おかえり」「おめでとう」をもらいながらフィニッシュ!!

 

 

いやぁ、キツかった。。

今回が今までで一番キツかったと思う。。

もうダメージが半端ない。

 

帰り仕度中は生まれたての小鹿。

脚を曲げるのが辛かったぁ。

 

家に運転して帰るのが眠くて大変でした。

帰っても疲れすぎて寒気がするし。

厚着をして早めに寝ました。

夜中に暑くて目が覚めたけど(笑)

体温が戻って体調が回復したと思おう。

 

 

とは言え。

こんな私でも完走できるウルトラマラソンだし、終わってみると楽しい。

完走10回のグリーンゼッケンを目指して来年も参加します。

 

 

 

  

 

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