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2019UTMF-A8での感想1

こんにちは、JAMです。

今年も昨年に引き続き、UTMFのA8でボランティアリーダー的な役割で参加してきました。
と言っても昨年の記録を書いたか不明。
UTMFのA8は140km地点、標高1134mに位置し、既設の建築設備が無いので簡易テントによるUTMFで1番小規模で過酷な環境でのエイドになります。
コース的にも前のA7からはアップダウンが連続する山岳エリア、次のA9までもコース中の最高地点であり最高難度の杓子山エリアが構える、その繋ぎとなるとても重要なエイドだと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、今年のUTMFは降雪により途中で中止となりました。運営による判断や対処などは多くの方々が意見を述べられています。


雪になりだして10分程度の様子。
みるみる大粒の雪になりみるみる景色が白くなっていった。


直接の降雪エリアに居た者として私の感想は、
・中止はやむを得なかった
・中止判断は概ね適切であった(現場に居ると遅いと思いましたが、全体としては適切かと)
・選手の輸送は大きな不手際は無いものの、改善の余地は大きくある
・こうしたトラブルを想定した運営とは思わないが、臨機応変に対応していた
・トラブルを想定した策を考慮した体制整備の必要性
と簡単にはこんな感じです。


当事者としての個人的な感情として、
・気温が下がり続け震えながらA8にたどり着く選手が増えた
・この先の杓子山エリアの降雪が気掛かり
・既に進んでしまった選手が心配
・この状態でもう選手にはこの先には進んで欲しくない
などと思っていた。


A8運営責任者、エイド担当者のMMA渋井さん、ちょうど居合わせた石川さんなどと色々な意見を交わし、この先に選手を進ませるのは危険だという現場での共通認識はあった。

この辺りでワサワサ話し合っていた。


私としては一刻でも早く中止なり運営からの判断が欲しかった。そうした判断が1番欲しかったのはもちろん選手。A8に止まりながら、このまま進むべきか、自己判断を下すべきか、1番葛藤したのは選手であろう。
A8を出発しそうな選手に対し、運営に確認し少し待機してもらう事も何度かあった。

その間もポツポツとA8へやってくる選手達。先に述べた通りA8には充実した設備はないので、こうした時の許容範囲も小さい。時間が経てば経つほど状況は一層厳しくなる。


こんな状況が続く中で、増設のテントがやってきた。既に100名を越す選手が滞在していたので、これは助かった。
元々はまだ雨が降る中で、夜間に対応するために事前に手配しておいたテントだ。
予想に反して降り続く雨のため、まだ昼間の時点で先を見越して手配してくれた運営担当者に感謝です。


それでも手狭になってくるテント。


そして15:00
本部から中止の判断が下された。
私は安堵したと同時に、これからの対応にかかった。

既に長時間エイドで待機している選手達の体調が心配。
こんな状況だからこそ、不調を言い出せない選手も居るだろう。そんな選手をいち早く見つけ出す。その為に救護班はもちろん、エイドスタッフにも気を配るようお願いした。

ここA8は山の中腹なので輸送の車も来るのに時間がかかるし、道も狭くて大きな車両も来れない。
なので元々はサポートはもちろん、一般の見学者も立ち入り禁止にしている。
選手の輸送には時間が掛かるのは容易に想定できた。

救護にいる緊急性の高い方を優先に、みんなで協力し合って耐えた。
その事について大きなトラブルとか不平不満の声は聞こえて来なかった。
この辺りの対応は選手、運営、スタッフのみんなは凄いと思う。
これがトレイルランニング民度だと思いたい。

時間はかかったが、A8からA6へ自走で向かう体制も整った。
これでようやく選手を全て山から下ろす見通しが立ってきた。

私としては、この対応に当初のシフトが完全に崩れ、無休で対応し続けてくれたエイドスタッフにもとても感謝している。
トラブル後の運営中、ずっと申し訳ないなと思いながら仕事をしていた。


ひとしきり振り終えた頃の様子。



そしてその後は美しい姿を見せたM t.富士山。


なんだか纏まらない話しになってしまいましたが(文章力の大幅な低下。。)
2019UTMFも忘れられない思い出となった。
共に過ごした皆さん、ありがとう。


せーの、お疲れー!!