2014-UTMF参戦記【その6】
こんにちは、JAMです。
続きです。
前回まで
2014-UTMF参戦記【その1】
2014-UTMF参戦記【その2】
2014-UTMF参戦記【その3】
2014-UTMF参戦記【その4】
2014-UTMF参戦記【その5】
20:33 杓子山山頂に到着。
計画から約57分の遅れ。
この区間の遅れに愕然とした。
基本的に山頂では休まないようにしているが、今回ばかりは即行で座り込んだ。
でもただ休む訳ではなかった。
ここでも少し行動食を流し込んだ。
腰のライトも装着した。
ここから下りもあるからね。
もう気持ちは割り切っていた。
こうなったら進めるところまで頑張るしかない。
3分程の休憩で再スタート。
腰ライトも装着、ヘッドライトの照度もマックス!
久しぶりの下りは元気いっぱいだ!
時折、先行者をパスしながら楽しく進む。
ここは子の神(この区間の最高地点)までアップダウンを繰り返す。
下った分は登るんですけどね(汗)
下りを交える事で登りにも元気が出てきた。
先ほどのまでのゾンビとは違います。
キツいながらも登れます。
距離が短いしね。
昨年のこの区間は明け方だった。
ちょっとした岩場の上から見た広大な富士の山。
あの光景は今でもはっきりと覚えているし一生忘れない。
今年は富士山をほとんど見れて無いな(汗)
順調に進む。
大きな登り、おそらく子の神であろう登りもなんとか攻略。
これから難所の岩場だ!と気を引き締めたところで様子がおかしい。
20:58 大渋滞だ!!
見通せる範囲には限りがあるが、見た目ほとんど進んでない状態を見ると
かなりの大渋滞が予測できる。
なかなか進まない。
文字通り1歩1歩しか進めない感じだ。
21:07 約10分経過。
50mも進んでいないと思う。
関門時刻まであと1時間を切りました。
もう笑うしかない、周りの方と積極的に会話した。
21:16 標高約1650m。
寒いしまだまだ時間が掛かると判断。
化繊ダウンを着ました。
軽く降った雨の影響もあり滑りやすい。
途中、ロープ箇所もいくつかあった。
21:56 渋滞発生から1時間経過。
関門時刻まで4分。
この少し前だったか、関門が15分伸びるかも知れないとの情報も。
おそらく選手が知り合いに電話して得た情報であろう。
本部スタッフの間ではその様な話しがあるのだろう。
この状況で15分延長でどうしろと?
怒りもあるが、決められたルール上での出来事。
渋滞がイヤならこの地点を早く通り過ぎるしか方法はなかった。
弱者は受け入れる以外にはない。
そもそも、大きな事情があったからこそ、今回は関門が厳しくなったハズだ。
簡単に関門時刻を変更できるなら、当初の設定はどんな基準で決定したのか?
それこそいい加減な運営が浮き彫りになるぞ!
そんな状況をあざ笑うが如く渋滞は続く。
やっと岩場に差し掛かる。
確かに滑りやすいし、段差も大きい。
しかし、手こずるような岩場ではない。
なぜこんな大渋滞が起きてしまうのか。。。
===================================================================================
後で聞いた情報だが、骨折した方の搬送で渋滞が発生したという情報もある。
(※この情報も公式ではないので真相は分かりません)
どの辺の時間帯の選手(もちろん選手だよね?)がそうなったのかは分かりませんが、
出血も多くなく、命に別状がないなら、搬送で後続を渋滞させるのはNGだと思う。
ケガ人に対しては酷いと思われるかも知れないが、基本は自己責任の世界。
後続の選手が、命に危険が及ばない方と共倒れになるのは正しい事なのか?
もちろん、緊迫した状況ならレースを中止してもらったって構いません。
必要なら大会を投げ出して救助の手伝いだって進んで協力します。
しかし、もし今回がそうでないのなら、今回の対応が良かったのか、
反省すべき点は無いか、運営側は真剣に考えて頂かなければ困ります。
===================================================================================
22:25分頃 岩場をやり過ごし渋滞解消。
どこかで、関門時刻が45分伸びたとの情報。
あと20分、自分の試算ではとても間に合わない時間だ。
しかし、進むしかない。
間に合おうが、ダメだろうがとにかく進むしかないのだから。
今までの鬱憤を晴らすように走った。
杓子山の登りで抜かされたであろう方達を何人もパスした。
この区間はまだまだ登りが残っていた。
ほとんど下りだと思っていたので気持ちが打ち砕かれた。
試走って大事(汗)
山頂で着たダウンが暑くて暑くてたまらない(汗)
ペースの良い数名で形成された集団から外れるのは残念だったが、
登りの途中で脇に外れダウンを脱いだ。
22:39 関門まであと6分。
この後も結構登りがあった。
この頃、A2出発時に1.3Lあった水が少なくなり、
空腹とエネルギーの枯渇も感じていた。
時間も迫り走る気持ちを保つのが大変だった。
22:45 JAMアウトー!
関門時刻であろう時間は過ぎました。
でもペースは落とさなかった。
最後のトレイルを楽しんでやろうと思っていた。
その後も何人もの方を抜かし調子よく進んむ。
それでもなかなかエイドは見える気配がない。
少し進むとスタッフの声が聞こえた。
ス:「まだ間に合いますよー!」
J:「(え!?)」
「45分じゃないんですか!?」
ス:「A2の関門はなくなりました!」
「その次のエイドから45分延長されました!」
J:「そうですか。。。(ありがとうございます。。。)」
JAMは考えた。。。
回らない頭を動かし色々と考えた。
たぶん1分と考えていないと思うが、色んな想いが浮かんだ。
考えても良く分からない。
とにかく進もう!それしかない。
元気に進む。
下りでは更に元気に走りだす。
今出来ることをやるしかない!
22:52 A2二十曲峠エイドに到着。
次の関門まで1時間20分。
自分が万全の状態でギリギリ間に合うかも知れない時間。
しかし、エネルギーの枯渇もあり、次へ向かう力が沸いて来ない。
でもここでリタイヤする気は全く無かった。
しかも、もう空腹がハンパない。
またもやハンガーノックに近い感じだ。
何か食べなければ動けなくなりそうだった。
何か食べ物が欲しかったが、クロワッサンしかなかった。
バナナとかアンパンとか欲しかったな。。。
水分は水しかなかった。
あとは粉の暖かい飲み物。
弱者にはいつでもこんな感じで慣れました(慣れちゃダメだけど)。
手持ちの食料で、喉を通りそうな物を流し込む。
濃い目に作ってもらったハズのレモンティーは超薄く感じ不味かった。
それでも暖かい物はありがたく、食料と一緒に流し込んだ。
ダウンを着てしばらくベンチに座り込んだ。
ぐったりとして力が出なかった。
ボーっと考えながら、食べ物を無理やり流し込んでた。
そうして身体が回復するのを待った。
その間、何人もの選手が到着し何名かは出発していった。
故障でここでリタイアする人も結構いるようだ。
故障か?次の関門に間に合わないからか?
仲間に迎えられ男泣きする方もいた。
俺にはそんなテンションは無いなぁ。
そもそもそんなに熱い想いを持って取り組んでないじゃないか。
ダメだなぁ、俺って。。。
そんな事を思いながらボーっと眺めていた。
そうする内に、ようやく次への意欲と力が沸いてきた。
結局そうなるまでに30分もの時間を要した。
今回ほど食べることの大切さを痛感したのは始めてだったなぁ。。。
23:22 再スタート。
関門時刻まで残り53分。
続く。。。
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計画から約57分の遅れ。
この区間の遅れに愕然とした。
基本的に山頂では休まないようにしているが、今回ばかりは即行で座り込んだ。
でもただ休む訳ではなかった。
ここでも少し行動食を流し込んだ。
腰のライトも装着した。
ここから下りもあるからね。
もう気持ちは割り切っていた。
こうなったら進めるところまで頑張るしかない。
3分程の休憩で再スタート。
腰ライトも装着、ヘッドライトの照度もマックス!
久しぶりの下りは元気いっぱいだ!
時折、先行者をパスしながら楽しく進む。
ここは子の神(この区間の最高地点)までアップダウンを繰り返す。
下った分は登るんですけどね(汗)
下りを交える事で登りにも元気が出てきた。
先ほどのまでのゾンビとは違います。
キツいながらも登れます。
距離が短いしね。
昨年のこの区間は明け方だった。
ちょっとした岩場の上から見た広大な富士の山。
あの光景は今でもはっきりと覚えているし一生忘れない。
今年は富士山をほとんど見れて無いな(汗)
順調に進む。
大きな登り、おそらく子の神であろう登りもなんとか攻略。
これから難所の岩場だ!と気を引き締めたところで様子がおかしい。
20:58 大渋滞だ!!
見通せる範囲には限りがあるが、見た目ほとんど進んでない状態を見ると
かなりの大渋滞が予測できる。
なかなか進まない。
文字通り1歩1歩しか進めない感じだ。
21:07 約10分経過。
50mも進んでいないと思う。
関門時刻まであと1時間を切りました。
もう笑うしかない、周りの方と積極的に会話した。
21:16 標高約1650m。
寒いしまだまだ時間が掛かると判断。
化繊ダウンを着ました。
軽く降った雨の影響もあり滑りやすい。
途中、ロープ箇所もいくつかあった。
21:56 渋滞発生から1時間経過。
関門時刻まで4分。
この少し前だったか、関門が15分伸びるかも知れないとの情報も。
おそらく選手が知り合いに電話して得た情報であろう。
本部スタッフの間ではその様な話しがあるのだろう。
この状況で15分延長でどうしろと?
怒りもあるが、決められたルール上での出来事。
渋滞がイヤならこの地点を早く通り過ぎるしか方法はなかった。
弱者は受け入れる以外にはない。
そもそも、大きな事情があったからこそ、今回は関門が厳しくなったハズだ。
簡単に関門時刻を変更できるなら、当初の設定はどんな基準で決定したのか?
それこそいい加減な運営が浮き彫りになるぞ!
そんな状況をあざ笑うが如く渋滞は続く。
やっと岩場に差し掛かる。
確かに滑りやすいし、段差も大きい。
しかし、手こずるような岩場ではない。
なぜこんな大渋滞が起きてしまうのか。。。
===================================================================================
後で聞いた情報だが、骨折した方の搬送で渋滞が発生したという情報もある。
(※この情報も公式ではないので真相は分かりません)
どの辺の時間帯の選手(もちろん選手だよね?)がそうなったのかは分かりませんが、
出血も多くなく、命に別状がないなら、搬送で後続を渋滞させるのはNGだと思う。
ケガ人に対しては酷いと思われるかも知れないが、基本は自己責任の世界。
後続の選手が、命に危険が及ばない方と共倒れになるのは正しい事なのか?
もちろん、緊迫した状況ならレースを中止してもらったって構いません。
必要なら大会を投げ出して救助の手伝いだって進んで協力します。
しかし、もし今回がそうでないのなら、今回の対応が良かったのか、
反省すべき点は無いか、運営側は真剣に考えて頂かなければ困ります。
===================================================================================
22:25分頃 岩場をやり過ごし渋滞解消。
どこかで、関門時刻が45分伸びたとの情報。
あと20分、自分の試算ではとても間に合わない時間だ。
しかし、進むしかない。
間に合おうが、ダメだろうがとにかく進むしかないのだから。
今までの鬱憤を晴らすように走った。
杓子山の登りで抜かされたであろう方達を何人もパスした。
この区間はまだまだ登りが残っていた。
ほとんど下りだと思っていたので気持ちが打ち砕かれた。
試走って大事(汗)
山頂で着たダウンが暑くて暑くてたまらない(汗)
ペースの良い数名で形成された集団から外れるのは残念だったが、
登りの途中で脇に外れダウンを脱いだ。
22:39 関門まであと6分。
この後も結構登りがあった。
この頃、A2出発時に1.3Lあった水が少なくなり、
空腹とエネルギーの枯渇も感じていた。
時間も迫り走る気持ちを保つのが大変だった。
22:45 JAMアウトー!
関門時刻であろう時間は過ぎました。
でもペースは落とさなかった。
最後のトレイルを楽しんでやろうと思っていた。
その後も何人もの方を抜かし調子よく進んむ。
それでもなかなかエイドは見える気配がない。
少し進むとスタッフの声が聞こえた。
ス:「まだ間に合いますよー!」
J:「(え!?)」
「45分じゃないんですか!?」
ス:「A2の関門はなくなりました!」
「その次のエイドから45分延長されました!」
J:「そうですか。。。(ありがとうございます。。。)」
JAMは考えた。。。
回らない頭を動かし色々と考えた。
たぶん1分と考えていないと思うが、色んな想いが浮かんだ。
考えても良く分からない。
とにかく進もう!それしかない。
元気に進む。
下りでは更に元気に走りだす。
今出来ることをやるしかない!
22:52 A2二十曲峠エイドに到着。
次の関門まで1時間20分。
自分が万全の状態でギリギリ間に合うかも知れない時間。
しかし、エネルギーの枯渇もあり、次へ向かう力が沸いて来ない。
でもここでリタイヤする気は全く無かった。
しかも、もう空腹がハンパない。
またもやハンガーノックに近い感じだ。
何か食べなければ動けなくなりそうだった。
何か食べ物が欲しかったが、クロワッサンしかなかった。
バナナとかアンパンとか欲しかったな。。。
水分は水しかなかった。
あとは粉の暖かい飲み物。
弱者にはいつでもこんな感じで慣れました(慣れちゃダメだけど)。
手持ちの食料で、喉を通りそうな物を流し込む。
濃い目に作ってもらったハズのレモンティーは超薄く感じ不味かった。
それでも暖かい物はありがたく、食料と一緒に流し込んだ。
ダウンを着てしばらくベンチに座り込んだ。
ぐったりとして力が出なかった。
ボーっと考えながら、食べ物を無理やり流し込んでた。
そうして身体が回復するのを待った。
その間、何人もの選手が到着し何名かは出発していった。
故障でここでリタイアする人も結構いるようだ。
故障か?次の関門に間に合わないからか?
仲間に迎えられ男泣きする方もいた。
俺にはそんなテンションは無いなぁ。
そもそもそんなに熱い想いを持って取り組んでないじゃないか。
ダメだなぁ、俺って。。。
そんな事を思いながらボーっと眺めていた。
そうする内に、ようやく次への意欲と力が沸いてきた。
結局そうなるまでに30分もの時間を要した。
今回ほど食べることの大切さを痛感したのは始めてだったなぁ。。。
23:22 再スタート。
関門時刻まで残り53分。
続く。。。
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